目が覚めたら正午

朝の蜘蛛は殺すな、夜の蜘蛛は殺せ

という昔からの言い伝えのようなものがあるが、

自分は家に出た蜘蛛は大抵、朝でも夜でも逃がしている。

虫が得意なわけではないので、綿棒の空き箱なんかで捕まえて

庭の花壇に逃がしたりする。

その際によく見てみると、

つぶらな目をしていて案外かわいい顔をしている。

 

今朝もスマホの充電器の上で遊んでいた蜘蛛を逃がすところから

一日が始まった。

今朝というか、今日も起きたのは正午だったが。

 

自分は今、アルバイトをしていない。

アルバイトをしていないというだけで、大きく二つの危機感を抱いている。

一つは、貯金が減っていく一方であること。

もう一つは、このままアルバイトを始められないままでは

フリーターにもなれない恐れがあるということ。

 

自分はかなりザコい。

主に対人スキルがザコい。

今まで接客業のアルバイトでなんとか対人スキルを維持していられたが、

4月に辞めて以降、対人スキルの衰えをひしひしと感じる。

道を歩いてすれ違う人や、コンビニ店員を相手にした

なんでもないような会話に緊張してしまったり、

電車の中で自分をじっと見てくる赤ちゃんに笑いかけることさえ難しくなった。

ニートの社会復帰が難しいのは、こんな風に対人スキルが衰え続けて

回復が難しいレベルまで弱ってしまうからなのだろうか。

 

そういえば、最近独り言も増えた。

あまり人目をはばからずに歌を歌って自転車を漕いだりしている。

自分は、幼いころ自分が思い描いた変な奴になってきている。

社会の平均になりたいとは言わないが、

最低限、収入を得て自立できるだけの対人スキルは維持していたいと思った。

 

自分はたまに、全くやる気の出ない日がある。

昨日と今日の土日(もう日付は変わってしまったな)で

アルバイトを見つけ、月曜に電話をかけまくろうと思っていた。

先延ばしの癖であれば、趣味に逃げたりするものなのだが、

やる気がゼロゆえ、ギターを弾く気すら起きなかった。

 

価値のあることが何もできないというのはなかなかしんどいものなのだ。

今回のやる気皆無デーを通して、ある一つの緩和策を見つけることができた。

 

酒である。

 

自分は酒に弱いので、ワイン2杯とカクテル1杯でなかなか楽しくなれるし

睡魔にも襲われる。

眠れば今日をスキップできる。

どんなにやる気がでなくとも、時が解決してくれる。

止まない雨はないのだ。

 

とか思いながら眠ったのだが、1時間ぐらいで目が覚めてしまって

それ以降逆に目が冴え、全く眠れなかった。

おかげで午前三時に眠りにつくまで延々と無力感に苛まれた。

 

だから今日も昼まで目が覚めなかったのだ。

今日は早く眠れるようにと身体を動かしてみたのだが、

また夜中にブログを更新しているところから察していただきたい。

明日こそ八時に起きよう。

 

おやすみなさい。